個別指導塾の見学時にさりげなくチェックしておくポイント

[記事公開日]2017/06/23

姉から甥っ子の塾選びに協力をしてほしいと言われています。個別指導の塾に行かせたいそうです。

姉がパンフレットをかき集めて選び出したところに、私が保護者として甥っ子と一緒に回ってほしい、とのことでした。そこで今回は、私だったらどういう観点で塾を見学するかを書いてみました。

 

減点対象のもの

以下の項目が、塾選びをする際の減点対象です。

  • 授業中に立ち歩いている生徒がいる
  • 授業中に授業以外の会話をしている、笑い声が響いてくる

 ⇒複数の箇所でそういう声が起こっている場合は、全体的に「そういう雰囲気の塾」ということです。

  • 授業の場所、自習の場所で生徒が寝ている

 ⇒見学などの入塾時と、そして帰るときに、同じ生徒が同じ場所でずっと寝ていれば問題です。誰も注意をしない、自習の場所が単に場所として開放されているだけだからです。常時人はいなくとも、見回りの人がいないとダレます。

  • 授業中の講師が何か書くことに集中していて生徒を見ていない

 ⇒昨今のブラックバイト対策として、就業時間後の書き物は禁止して、仕事時間中、つまり授業時間中に書かせる方向になる塾があります(もう一つは抜本的な報告制度の廃止)。私は毎月の報告書は要らないと思っているので、その分、子どもを見てほしいです。

  • プリントに直接書き込んで勉強をしている

 ⇒「問題集を繰り返す習慣がつかない」「塾が用意したプリントがないと学習できない」という子どもになりますから、自主学習の方法が把握しにくくなります。もしくは塾で学校の宿題プリントをやっている可能性があるので、あまりお勧めしません。

  • 塾の入っている建物の中にお酒を出す店があり、通塾時にその前を通る。もしくはエレベーターが一緒になる

 ⇒「子どもがお酒の店に入って不良になる…」ということではなくて、酔っ払いに絡まれる可能性です。甥っ子は私よりも大柄なのであまり関係はないですけど。女の子なら特に気にかけます。

  • 入塾相談のアポを取るための電話を掛けた時に、持ち物についての指定がない

 ⇒「前回の定期テストの結果」、私立生であれば「今使用している教科書、問題集」は必須です。それについて先方から言及がないということは、持ってこなくてもいい、生徒の状況を把握せずに面談をするということですから、心配になります。(代わりに面談時にテストをしてくれるならいいです。)

 

あまり気にしないこと

  • 授業中に騒がしいかどうか

生徒がたくさんいれば騒がしくなるのは個別指導塾では当然です。あちこちで質問や解説が行われますから。ただ、授業に関係のない話をしているかどうかだけ確認をします。

もちろん、本人が静かな雰囲気を…と希望すればそうしたいのですが、曜日や時間帯によってバラバラです。今は静かでも、1時間後には生徒がたくさん押し寄せて騒がしくなることもあるでしょう。たった1回の見学ではそこまでは判断がつきません。

  • 講師の風貌、身だしなみ

スーツだろうが、白衣来てようが、大事なのは中身です。見た目はあまり気にしません。挨拶がぶっきらぼうであれば当然マイナスイメージですが。

  • 清潔感

教室の見た目が良かったかどうかは、これから毎日・毎週通うことになる本人に確認をします。私はきれいな方がいいですが、汚くても気にしない子もいますし。

以上です。

 

進学実績で塾の得意分野がわかる

他に、進学実績の掲示があれば見ておきます。これで塾のレベルがわかります。大阪であれば、「北野高校(文理科)合格!」「茨木高校普通科合格!」と謳ってあれば、そういうハイレベルの塾なんだな、とわかるでしょう。

一方で、大学受験の合格のことばかりが書いてあれば、これは大学受験用の高校生の塾だったか、となるわけです(甥っ子は中2)。

どの学年に力を入れているかを判断する材料にします。

あとはもちろん、授業内容の質に一番こだわりますが、今回はあくまで、「私がその塾に見学に行ったときに見るであろうもの」だけをピックアップしてみました。