学年をさかのぼって復習をしたい場合の注意点

[記事公開日]2017/04/14
[最終更新日]2017/06/14

個別指導塾のメリット一つに、学年をさかのぼって学習ができることがあります。

集団塾は統一したカリキュラムで一斉に進行していますから、全体から外れた内容を教えることはできません。さかのぼって復習ができるのは個別で対応してくれるところならではの良さです。

さかのぼっての復習するときの問題点

当然、入塾相談時に保護者様からその相談を受けることが良くあります。「うちの子は中1の内容から全く分かっていないから、そこから復習をしてほしい」というものです。

しかし、中学校が1年間かけて指導してきたことを改めてじっくりとやり直そうとすると、当然ですがかなりの時間がかかります。しかも一生懸命復習に励んだとしても、定期テストの点数が上がらなければ入塾時にみなぎっていたやる気は下がります。

「あんなにたくさんの図形問題やったのに、今回のテストに全然でえへんやん!」です。1年生の範囲の学習だけでは、2年生のテストで点数が取れないのは当然です。

どれくらいの期間をかけてどの単元を復習するか、というのは大変悩ましい部分です。

ちなみに、英信個別では以下の方法を取っています。

長期休暇前の入塾

春休みに入塾してきた生徒には、次の4月から7月の学習内容に繋がる単元に絞った復習です。同じく、夏休みに入塾してきた生徒には、次の9月から12月に習うであろう学習単元に繋がるところを復習するのです。

中2生の数学を例に挙げてみます。高槻市では数学の教科書は学校図書の教科書を使用していますが、その夏休みまでの学習単元は以下の通りです。

1.式の計算 2.連立方程式 3.1次関数

計算が中心になりますから、1年生のときに習っていた「正の数・負の数」~「比例と反比例」まで復習しておけば、2年生の7月までの学校の授業についていくことが可能です。言い換えると、そこを進めておかないと、学校の授業を聞いても意味がわからない可能性がある、ということです。学校の授業を理解してもらうためにも、1年生のここまでの復習が必要です。

そして、9月以降に学習する範囲「1次関数」(の後半)と「図形の性質の調べ方」は、夏休みのタイミングでの復習することにします。

学期途中の入塾

上記は、春休みや夏休み中の長期休暇時の対応ですが、学期が始まってからの対応はどうするべきでしょうか。このあたりが個別指導塾の一番の違いが出てくるところだと思われます。考えられる4パターンを挙げてみます。

「復習のために自習に来てください。空いてる講師がいれば対応します。」

「通常授業とは別に無料で授業を入れますから日程を決めましょう。そこで復習します。」

「今すぐ追加の授業が必要ですね。1コマ○円です。合計10コマ取ってください。」

「今は復習はともかく、学校の進度に合わせましょう。次の長期休暇で復習しますから講習会を受講してください。」

などなど。独自のプログラムを持ち合わせてくれている塾もあるかもしれません。

ちなみに英信個別は2番目です。繰り返しになりますが、早いうちに復習をしておかないと、学校の授業を聞いても意味がわからない可能性がありますから。一気に復習を進めて、勉強の仕方も含めて根本から理解してもらいます。(ただし、この対応を取るのは定期テストの結果を分析して判断します。復習が必要でない場合もあるので。)

なお、追加分を無料にするのは最初だけです。学習方法がわかった入塾1ヶ月以降は追加料金を頂戴します。