英語の語順を体で覚える

[記事公開日]2017/03/04
[最終更新日]2017/06/14

英信個別では、中学生に向けた英作文の問題を作ってます。

日本語から英語の文章を作り上げる、というのは難しいように思われるかもしれません。確かに、最初は慣れない部分が多いとは思いますが、ここに手をつけておかないと、中学から高校、大学までずーっと英語が難しいままで続きます。そこで中学生の段階から英作文に挑戦をしてもらっています。

 

英語と日本語は語順が異なる

そもそも英語は日本語とは異なる語順で出来上がっています。

例えば、”There is a girl under that tree.”という文章は、①There is / ②a girl / ③under that tree.”という3つの部分に区分けすることができ、それぞれ、①「いる」、②「女の子が」、③「木の下に」という意味を表します。

でもこれは、日本語の文章に直すと、②「女の子が」①「木の下に①「いる」という訳になり、3つの語順が変わってしまいます。

③「木の下に」②「女の子が①「いる」という語順でももちろんOKですが、いずれにしても①「いる」という部分が日本語において最初に来ることはありません。

 

英語の語順に慣れる

アメリカ人を始めとする英語圏の人たちはこの語順で発音しているということです。さらに、この語順で思考もしているのです。

以前、英語の文章を書けるようにするためには英語で書かれている文章をまず日本文に直して、それから自分の意見を日本語の文章で書きあげて、そしてそれを英語に訳すという指導を受けたことがありますが、このような考え方は時代遅れになりつつあります。

この英語のセンスみ慣れるのは、「自転車の乗り方」「水中での泳ぎ方」を机の上で考えても、えらいスポーツ選手から説明を受けてもできないように、まずは本人がやってみないと始まらないのです。

「動詞の後には目的語が来るんだよ」といくら説明してもきりがありません。

 

基本例文を暗記する

効果的な学習法としては、基本例文の暗記です。

以下はそのために用意をしている英語の基本例文の日本語訳です。

「子どもたちが入浴するとき、私は本を読むことができるでしょう。」

「その少年は動物を少し怖がっています。」

「私たちは大災害について考え続けるべきです。」

どうでしょうか。それなりに実践的な英語が並んでいると思います。それらの英文を暗記してもらうことができると、後は単語の入れ替えだけでより多くの文章を作り上げることができるようになります。

 

発音で暗記をする

暗記する際のポイントは、英語の文章を発音して覚えることです。英語は無機質な図形や記号ではなく、意味があり、声に出して読める文字で出来上がっています。声に出すのです。そうすると、五感を使って、音のリズムも取り入れて習得することが可能です。

机にかじりついて、黙々を英文を書くことだけが勉強ではありません。ペンがなくとも、ノートがなくても、机がなくても、英語は勉強できます。