自己採点が間違っている子どもはそれなりにいます

[記事公開日]2021/03/10

「家での勉強の仕方」について考えるときがあります。

ただ、以外と盲点なのは、「自宅で問題を解いてもらっても自分でやる答え合わせでミスをする」という子どもがそれなりにいることです。小学生でも中学生でもいます。

学校の定期テストで常時400点をとっていたり、模試の偏差値が60以上だとそういう子どもは少ないと想像します。そういう子どもは、第三者の大人のチェックが薄くても、大丈夫なんだろうと思います。今流行の教育系ユーチューバーの授業を見て、自分で問題集を解いて、自己採点する。塾に行かなくても自己完結できる学習の仕方として私はアリだと思っています。

その一方で、英単語の綴りが間違っていても(through,though,thoughtの区別など)、数字が多少入れ替わっていても(1234と答えるべきところを1324としていても)、答え合わせで○にする子どもはいます。理科で温暖前線を図で書いて答えるとき、半円は上向きに書かなくてはいけませんが、気付かないと下向きに書いていても正解にします。

英単語マラソンの採点は塾長の私が一人で担当していますが、綴りのミスは結構見つかります。生徒本人は自信があったので、×をつけた瞬間に「あっ」って小さい声を上げます。

残念ながら、そういう「わかりやすい解説」を越えた所でミスをする子どもたちの自主学習は、誰かしら第三者のチェックが必要になってきます。(子ども自身がしてくれた答え合わせが合っているかどうかを見る意味も含めて)

そういう意味で、

  • 家での勉強の仕方をちゃんと伝えてもらえれば、自主学習ができる
  • 参考書や動画などで解説がわかりやすければ、自宅で学習ができる

と思いきや、なかなかそうはいかないものだと考えます。答え合わせのミス以外にも「そんなところで間違えたか」っていうのは結構あります。2/3と書くべきところを3/2と書いてしまうような、問題の数式の写し間違い、指示した問題と違う箇所を解いている、記号で答えるところを全部用語で答えて×…

だからこそ、個別指導の塾の存在価値があるなと思う次第です。そういう点でつまづいていないのであれば、無料のYouTubeの授業見てやるなり、ハイレベルな集団塾でただただ難問を解きまくる意義が濃くなる余地が出てくるなと思います。