個別指導塾の選び方の6つのポイント

[記事公開日]2017/04/28
[最終更新日]2017/06/14

個別指導塾の塾選びの際に、確認しておくことをお勧めするポイントを以下にまとめてみました。

 

初回の料金と、毎月の授業料

「入会金無料!」などのキャンペーンがあったとしても、本当に初期費用が0円なのかというと、そうではないことが多いです。たいていの場合は別に教材費が発生します(最近は「教材費無料」のキャンペーンもあります)。

あまり教材費のことはお尋ねにならない保護者も多くおられますが、年間でいくらかかることになるのか、確認されることをお勧めします。

また毎月の授業料も、チラシには「授業料」は掲載されている一方で、別に毎月の「施設費」や「運営費」といった追加費用があることもありますから、確認されると良いでしょう。

塾の授業料については「個別指導塾の授業料」にまとめています。

 

どのような教材をどのように使うのか

問題集の種類のチェックです。この問題集は「育伸社のシリウス発展編だな」とか「これはKeyワークだな」とかは、塾で働いていればどの問題集の種類やそのレベルはわかりますが、慣れていないとわかりません。そんな中でも、チェックされておいた方がいいなと思うのは以下の3点です。

 

書き込み形式の教材かどうか

「問題集を書き込み形式で利用させると1回しか問題が解けない」ということです。書き込み専用教材、また書き込みを推奨している塾ががダメとは言いませんが、繰り返すには再度の問題の購入が必要になります。

 

問題集の解答を渡してもらえるかどうか

解答を塾で預かるところがありますが、それをされると自宅で自主学習ができません。塾の講師の指導を経ないと丸付けができないことになるので、復習後に採点するにはどうしたらいいか前もって確認されるといいと思います。

 

受講外科目の教材の購入が任意の場合

1科目だけの受講だと1科目だけの教材販売になりますが、これはこれで安価で済む一方、「他の科目は自分でやりなさいよ」という意味でもあります。他の科目はどのようにフォローしてもらえるのかも確認されるといいでしょう。

 

カリキュラムを見せてもらう

どのように学習を進めていくことになるのかをまとめた計画表を「カリキュラム」と呼びます。「お子さん一人ひとりにオーダーメイドのカリキュラム」を謳う個別指導塾はよくありますが、そうであっても基準になる「標準的なカリキュラム」は存在します。

例えば、阿武野中学の2年生であれば、数学は学校図書の教科書を使っており、去年の前期中間テストは「式の計算」から「連立方程式」までが試験範囲でした。そこでの点数アップを目標としているお子さんが良く来られるだろうとは前もって推測ができますから、どのように教材を進めていくかはほとんどの塾は前もって準備しています。

また、「学校のテストは80点以上取れており、偏差値60以上の高校を目指してもっとレベル高い指導を受けたい!」という方に対してのニーズもあるでしょうから、別にそのようなカリキュラムを準備している場合もあるでしょう。

いずれにしても、元ネタがあって、それから個々の生徒ごとに多少の改変をする学習計画を用意していますから、それを直接確認されることをお勧めします。

 

退塾方法を聞いておく

これは授業料とも関係するのですが、授業料の一部が半年間や1年間分を先払いすることで、退会する際のタイミングが決まっている塾があります(退会はいつでもできるが返金なしのケースも)。

多くは入会手続き時に説明をしてくれるはずですが、念のために確認されるといいでしょう。

ちなみに英信個別は月末ごとでの退塾を可能にしています。

 

同じ学校の生徒が在籍しているか

新規に塾をオープンしたばかりの私がこれをいうのは辛いのですが・・・、これは結構重要です。

同じ学校の生徒が在籍しているとその学校の情報を塾の社員講師が把握することができます。特に私立生の場合だと使っている教科書やテスト問題の過去問入手などができたりもします。大手の個別指導塾で、教室同士のやり取りが活発なところでは大変ありがたい部分だと思います(ただ、やり取りができているかどうか、実はフランチャイズで教室間の連携が一切ない、などは入ってみないとわからない部分ではありますが)。

 

どのあたりの学力・学校がターゲットか

集団塾では「旧第1学区で茨木高校文理科の進学率がトップ!」ハイレベルの受験専門を得意とする塾もあれば、「三島、春日丘高校受験ならお任せください!」と公立高校普通科対応に充実を謳うなど、それぞれにターゲットを設けていることがほとんどです。

 

多くの個別指導塾は「小学生から高校生、浪人生まで何でもできます」「子どもたち一人ひとりの目標に併せて指導します」とはいうものの、やはり得意分野・不得意分野は存在します。

この点は、去年の合格実績を確認されるといいと思います。

「そちらの塾から、もっともたくさんのお子さんが進学されたのは何高校ですか?」

これで大体のイメージはつかんでもらえると思います。

 

私立生の場合、駅前に構えている個別指導塾はその立地から私立生が集まりやすい傾向があります。そうしたところは私立生への対応に慣れる分、お勧めできると思います。

 

ちなみに英信個別は、公立中学生の定期テスト得点アップ、そして公立高校普通科入試に特化させています。