いつかはできるようになる

[記事公開日]2018/08/27
[最終更新日]2018/08/29

なかなか英単語が覚えられない生徒がいます。

「覚えきるまで勉強時間を十分にとっていない」「まだまだ努力が不十分」と言えるのでしょうが、一方、塾に自習にきて、時間をかけて勉強している割には習得が遅い、とも感じます。

こういう生徒を見ていると、自分の中学1年生の頃を思い出します。私も全然英単語が覚えられない子どもでした。

初めての中学校生活。「今は苦手な英語だけど、何回か書いているうちに覚えられるだろう」と舐めているうちに、友達は先に単語テストに合格していくのに、自分はいつまでたっても不合格でした。不合格の生徒は、放課後に居残りで再テストという学校でした。

僕はいつも再テスト組にいました。毎回、似たようなメンバーばかりが居残り(笑)。

また次の回の単語テストも不合格。で、放課後再テスト。そのまた次の回も…。

放課後、教室に残らされて、再テストに向けて勉強していると、追い込まれてくる感情に襲われたのを今でも覚えています。再テスト組の他の人たちはそのうち合格して帰っていく。でも、自分はがずっと残り続ける。

「なんでこんなにできないんだろう?なんでこんなに覚えられないんだろう?」って悩みました。

でも、地道に単語を紙に書いて、発音して、テストして、を繰り返しているうちに、だんだんと「コツ」が掴めてくるんです。「”ch”は『チ』って発音になるんだな」とか、「”th”は『ス」か『ズ』ってときに使うんだな」とか。

で、そこそこ時間をかければ覚えられるようになりました。

今、目の前の子どもたちも苦しんでいますが、苦しんだ結果、いつか覚え方のコツをつかむんだろうなって思ってます。もちろん、もうつかんでいる生徒もいます。

明日も英単語を覚えに来てくれます。「できるようになった!」と自信につながるようにしっかりと見ていきます。