計算ミスが減らない生徒への対応例

[記事公開日]2017/09/01

問題を解く際に字の丁寧さは大変重要です。

以下はその生徒のノートです。連立方程式において、ケアレスミスが連発していました。解法は理解していますが、いざ計算をしてみると答えが合わないのです。

がんばって計算をしてくれているのですが…。

そこで、文字や数字を書くときには、全部「とめ」で終わらせるように、と伝えました。(赤字で指摘した箇所です。数字やカッコも最後の部分を留めるように指示しています。)
「シャシャッ」と勢いよく書いてしまうことで、文字が読みづらくなるのです。

また、ノートには下敷きをしいて問題を解くようにも伝えました。

で、こういう字体にかわりました。そして正答率もアップしました。

 

ミスに気づきやすい環境を作る

この生徒でよく見られたミスは、マイナスの書き忘れや、移項のミスです。上下の式があっているかを比較したくても字が乱雑だとミスに気づきません。またそもそも字が見づらいと確認する気が起きません。

文字をスッキリさせることで、計算の正確性を高めてもらいました。

 

一つずつ採点することでやる気を維持する

また、こういうケアレスミスが多いタイプの生徒は、1問解くごとに答え合わせをするように指示をしています。

「20問解いて、最後に答え合わせをしたら全部間違っていた」となるとやる気がなくなります。

それだったら前半の10問は1問ずつ答え合わせをして、一発で正確な答えにたどり着く習慣を作ってもらいます。そして慣れてきた後半の10問は最後にまとめて答え合わせ、とする方が良いです。

 

とはいえ、指示通りにしない生徒もいます

こうした私や講師からのアドバイスに対して、「大丈夫、大丈夫!」とノリよく返事をして、勉強のやり方に関して何の変化もしない生徒がいます。

その場合は、ミスしたことを体感させることが必要になります。

  • 自己採点をさせずに講師が採点をして、字が乱雑な解答は×にする。
  • 間違えた問題は、どこで間違えたのかを分析して説明させる。
  • 学校の定期テストでボロボロの点数を取る。(最終手段)

体で理解させる分、ちょっと時間はかかりますがこういうこともしています。