新中3生で塾を探しておられる方へ

[記事公開日]2021/02/21

毎年そうですが、今年も中3生の新規受け入れは8月2週目あたりで終了する予定です。

「満席になるだろうから」というわけではなく、塾に来てもらう価値をを考えたときに、そうした方が良いなと思うためです。

というのは、この塾は「学習サイクル」というようなものが存在します。

例えば、定期テストに向けて中学校の予習をして、テスト3週間前からテスト範囲全体の復習を初めて、定期テスト対策で土日の「総演習」に取り組んで、そしてテスト本番を迎える。また、春休み、夏休み、冬休みの長期休暇のタイミングには、今までに中学校で1回でも出てきた英単語を全てまとめた英単語マラソン・漢字マラソンを受ける。こういうことを何度も何度も繰り返してもらうというサイクルが存在しています。

こういう取り組みを入塾して初めて取り組む塾生は、何かと上手くいかないことが多いです。毎週の英単語テストで合格基準未達で不合格になって居残りをする子ども、「総演習ではこの問題集のこのページから出すからね」と伝えているのに、事前学習が不十分で時間がかかりすぎる子どもは、その多くが入塾して半年以内の塾生です。でも何度か経験していくうちに、「こうやれば上手くいくな」というのがだんだんわかってきて、やり切ってくれるようになります。そうなってから定期テストの結果に反映されるようになります。

英単語マラソンは、現在は中3生には1200個の英単語を出していますが、入塾していきなりその数のテストをされるのは苦しいものです。今までコツコツと覚えてきたのならまだしも、多くはそういうことをしてこなかった子どもたちが集まってくるので、悲鳴を上げます。でも、中1生だと夏は240個、冬は410個、そして中2の春は500個と徐々に増えていく形でした。今までに何度も繰り返してきた英単語がまた出てくる形なので、追加された分はわずかなんですよね。そうして最終的に到達するのが中3夏の1200個というわけです。

そういうことを考えると、8月1週目がギリギリかなと思った次第です。9月になればすぐに前期期末テストが開始されます。そしてその後には入試までに定期テストはあと1回しかなく、「勉強の仕方が分かった」と言ってもらうには期間が短すぎます(1月の後期期末・学年末は優先度低い)。また、模試も12月にかけて毎月実施されます。秋以降に入塾されると果たして、どちらに力を置いて指導すればいいのか悩ましいところです。

「1コマ80分、講師が横について、授業をする」だけであれば問題なくできますが、そうした形だけを整えても成績向上に向けては私は不十分だと思われるのでこういう方針をとっています。