社会人講師と学生アルバイト講師の違い

[記事公開日]2017/05/09
[最終更新日]2017/06/14

いくつかの塾のホームページを見ていると、学生アルバイトを採用しないことをウリにしている塾があります。代わりに「社会人がしっかり見ます!」という塾です。

この話は今までの塾生活で相当数受けてきました。今回はこれについて書いてみようと思います。

 

 

学生アルバイトのメリット

まず、学生アルバイトを採用することのメリットは以下の4点が挙げられると思います。

①大学受験直後でまだ学力も高いため、塾で働くには格好の人材

②子どもたちとの距離感が近く、彼らの学習意欲を喚起しやすい

③「講師は女性がいい」などに性の差に対応することができる

④社会保険のかかる社会人に比べ、人件費が比較的安価に済む(授業料が安い)

 

 

学生アルバイトのデメリット

また、学生アルバイトを採用することのデメリットも挙げておきます。

学生アルバイトを採用することデメリット

①生徒を厳しく叱ることができない学生が多い

②学生という本業が別にあるので、大学の予定が最優先になり、急な休みが発生する可能性が高い

③カリキュラム作成・進捗チェックが学生任せになりがち

簡単に挙げてみるとこんなところだと思います。

学生に対してのメリットは同時に社会人のデメリットでもある部分で、相対的に授業料は高くなります。これを防ごうとすると講師1名に対して生徒2名までの一般的な個別指導スタイルではなく、生徒をまとめて4名や5名といったスタイルで生徒に自主性を求める形になります。自学自習の習慣のついているお子さんにお勧めの形と言えるでしょうね。「わからないところだけをピンポイントで質問できる」という形式です。

 

 

紙ベースのカリキュラムの確認

また、学生アルバイトを採用している個別指導塾は、「社員が学生アルバイトを律することができているか」が重要なポイントです。

そういう意味で、保護者からの「紙ベースのカリキュラムの確認」は必須だといえます。

仮に、「自分の子どもは高校生で、大学受験の数学Ⅲのカリキュラムなんて親である私にはさっぱりわからない」にしても、そういう確認をされることだけでも塾での指導に対して釘をさす、一定の効果は得られます。

これは指導する講師が社会人であっても同じことで、「社会人だからどんな指導をされても安心」ではないはずです。

安心感のある学生もいれば、不安な社会人もいます。

それを社員・塾長という第三者が確認する仕組みがある、という点で、紙ベースでのカリキュラムのチェックは必須だと言えます。

 

 

補足

なお、念のためお伝えしますが、この塾は大学の医学部医学科受験を目指す、中学入試で偏差値65以上を目指す、といった高難度の受験に特化した塾ではありません。そのような受験をご検討であれば、ノウハウの蓄積されたプロの社会人が対応する専門塾・予備校を提案します(映像授業も含めて)。

英信個別はあくまで、現在の定期テストの点数を上げたい、入試では偏差値60程度までの入試を希望するといった方の学習塾です。あしからず。