中学校の夏休みの宿題を見ています

[記事公開日]2021/08/13

 

当塾では、中学校から出される夏休みの宿題チェックを行っています。具体的には、お盆休みまでに全部仕上げて、塾までもってきて完成したかチェックを受けてもらうというものです。いろんな学校・学年の宿題を私が見させてもらっていますが、どういう宿題が出ているかを見ていると学校の先生の意図が見え隠れして面白いものです。

以下、思ったことを取りとめもなく書いてみました。

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阿武野中は2年生と3年生の「技術」で、N進法の宿題が出ています。10進法の数字を2進法へ換算したり、逆に2進法の数字を10進法にするといった高校数学(数A)の内容が出ています。解説のプリントには解説部分にさらっと「5^0=1」と書かれていて、まだ中学で習わない内容を出してくるのも面白いです。そういえばこの学校は以前使っていた授業プリントにも「プラッシーの戦い」をはじめ、高校世界史・日本史で習う内容をいっぱい盛り込んだ授業をしていたのでレベルが高いな、と思います。

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「出しても出さなくてもどっちでもいいですよ」という任意提出の宿題があります。英信個別では、在籍している塾生には「必ずやりなさい」と伝えているので子どもたちからは不満が出ますが、学校の先生としても何か理由があってそうしていると思うので、やってもらうようにしています。その一つに「読書感想文」があります。多くの子どもたちはここで本の粗筋を書いてきます。おそらくはそれを書いておけば文字数が稼げるからだと思います。でも、「感想文」であるので、感想を書いてほしいです。この本でどこに魅力を感じたか、読み終わった後にどんな気持ちになったか。何か自分自身の経験と重なることがあったらそれを書いてもいいでしょう。そういうのが知りたいです。本の粗筋であればネットで調べればわかりますし、そもそもその本を読めばいい話です。

「読書感想文」というテーマを出されたときに、本の粗筋をメインに書いてくるのは相手の意図が理解できていないことになります。これは国語の入試問題でとても大事なことで、この問題では何を問われているかをしっかりとつかんでおかないと問いに答えたことになりません。その練習の一つだと言えるかもしれません。あくまでも感想文です。「あなたの自由な感想を書く場」と言う前提が理解できているかを確認する機会にしています(四中の去年の2年生の国語の先生はそういう授業をしてくれたようで、子どもたちから厳しいけどいい先生だったと聞かせてもらっています)。

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意外だったのは「オリンピックを見て何とかする」みたいな宿題を予想していたのですが、私が見た限りでは、そういうことをテーマにした宿題を出した学校はひとつもありませんでした(2年前の四中2年の夏休みの宿題には「オリンピック・パラリンピックを調べる」が出てたのに…)。「あなたが興味を持った1種目についてレポート用紙にまとめてくる」とか「オリンピックを見た感想文を書いてくる」とか。そういえば開催前は世間ではオリンピック熱が冷めてたという報道があったな、というのをこういうところで感じています。

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「休み明けにテストします」というもので、出題される内容が明確なものについては私はテストを作成しています。具体的には日本地理のプリント(阿武野中2年)、漢字(阿武野中2年)、理科の元素記号(阿武野中2年)、英語スピーチ(第四中1年)などです。阿武野中3年の宿題に出されている英単語のプリントは元ネタが英単語マラソンで使っているものと一緒なので、偶然ですがテストありますからやってもらっています。これは学校の先生の業務量にもよるとは思いますが、「確認テストがある」としたときの子どもたちの宿題への熱の入りようは、ある方が高いなと思います。

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特にオチもなくいろいろと書いてみました。