タイトルのような子どもが入塾してきた場合は以下のような対応を取ります。
初回は塾長が授業を担当
高校生を除くほぼすべての生徒の最初の授業は、私が見るようにしてます。(「ほぼ」としているのは高校生の物理や化学はみれないからです。詳しい講師が別にいるので彼に任せます)
そこで、「どのくらいの学力があるのか」「集中力がどれほど続くか」「指示通りの学習ができるか」、などの力を直接確認します。そして、1年生の学習単元から戻った方が良いと判断した場合は、本人と相談の上で授業を追加し、ひたすらに復習を行います。
例えば、数学定期テストの点数が40点を切っているなどの場合は、1年生の最初の「正負の数」から復習を開始します。
ほぼ毎日のように授業を追加することで約2週間ほどで学校の授業に追いつきます。なお、追加の授業は無料ですが、毎日の授業時には宿題を出しますし、授業に来た時に前回の授業内容の把握ができていなかった場合は叱ります。ここのところは、「絶対に成績上げるぞ」、という覚悟がほしいです(面談時に話をします)。
また、特に復習に戻らずに「そのまま予習に入っても大丈夫なだけの学力がある」と判断した場合は、学校の少し先から予習を始めます。
復習を終えたら、学校の予習開始
そもそも、1年生の学習内容がよくわかっていないと、いつまでたっても学校の授業が理解できず、また集中できません。「なんとなく話している内容はわかるけど、テストで点が取れない」「テスト前に復習をしようと思っても、全然問題が解けない」「勉強の仕方がわからない」という状況が起こります。
英信個別では学校の授業の「少し先」を進めるのは、「あ、これ英信個別でやったわ!」という状態にして、そこで学校の話が分かる状態にするためです。
定期テストの予想範囲を期日までに終わらせる
例えば高槻市第四中の2年生数学であれば、教科書P.38 ~ P.83「連立方程式」「連立方程式の利用」「1次関数」を前期期末の定期テスト範囲と予想しています。前回の定期テスト後から次の定期テスト(9/20)までの間は、この単元の予習をしていきます(講師たちに毎回告知してます)。
なお、定期テスト直前の3回分はテスト範囲の復習にあてます。また学校の夏休み期間と重なる7/25~8/25の1か月間は4月~7月までの復習にあてます。そのため、7/24までにこの前期期末の定期テスト範囲の学習を完了する予定で学習を進めます。
統一した授業内容で指導内容の安定性を
この予習進行は通塾している公立中学生全員が対象です。子どもたちによって進み具合の差はあれども、全員が同じ学習範囲を(学校ごとに微調整)、同じ問題集を使用しています。そうすることで、直接指導する講師間の能力差を補完し、また塾長からの進捗チェックが入れやすい状況を作り出しています。
「学力によって問題集を変える必要性があるのでは」という意見がありますが、全員が定期テストの点数アップを意図していますから、わざわざ問題集を一人ひとり別々にするメリットはさほどありません。学力的に問題がある生徒の場合は、最初の2週間に駆け足で復習をがんばってもらうことでなんとか追いついてもらうようにしています。
ですから、「学校の範囲をはるかに超えて学習をどんどん先に進めてほしい」という方には向いていないと思います。その方は「オーダーメイドカリキュラム」「個別カリキュラム」を標榜されている別の個別指導塾か、「文理科合格」を謳う集団塾に通われることをお勧めします。
私立中学生も学校ごとに教材が異なるため、入塾人数は制限する予定です。同じ学校の同じ学年の生徒がいれば余裕は生まれますが、受け入れについてはご相談ください。
夏休みは1年分の復習
春休み、夏休み、冬休みの学校の授業が進まない間は、学校の定期テスト内容に合わせた予習進行はお休みにして、今までに学習した単元の復習に充てます。原則としては1年分の既習単元を扱いますが、「すでに学校の先生から説明を受けた」内容ですから、何十コマも追加授業を取ってもらってということはしません。基本的に大量の宿題で対応します。そして授業時にその正答率などをチェックさせてもらいます。
「時間が経って忘れていく知識を呼び起こして、定着させるための自習期間(講師による進捗チェック付き)」という位置づけです。入試のときに生きてきます。