追加の料金はどのようなケースで発生するか

[記事公開日]2017/05/29
[最終更新日]2017/06/14

学習塾では毎月固定の授業料が発生する一方で、今月だけは追加の料金が発生する場合があります。
どのようなケースがあるのか、場合分けをしてみてみようと思います。

 

①季節ごとの講習会

春休み、夏休み、冬休みの学校が休みの時期に実施される講習会です。

金額としては一番高額になる可能性の高い追加授業で、比較的高額になりやすい個別指導塾での中3受験生では15万円以上の金額になる場合もあります。

詳細はこちらをご覧ください。

 

②オプション授業

「リスニングテスト対策授業」「作文対策授業」「公立高校入試対策講座」など、多くは入試に向けた専門性の高い対策講座です。「毎週土曜日の13時から14時30分まで計10回」など1週間ごとに行うものであったり、たった1回だけ実施の講座であったりと形態は様々です。

このような追加授業は個別指導でない場合は比較的安価であることが多く、お得な価格になっていることが多いように思います。

 

③追加授業

「毎週英語だけ」「毎週英語と数学だけ」授業を受けている生徒が、「定期テストの前に理科だけを1回だけ追加で受講したい」という要望に対応した個別授業の追加授業です。価格は3,000円~4,500円といったところです。

塾側から提案してくれるところもあれば、塾側からは何も提案はなく、希望する生徒や保護者がいれば追加するなど形態は様々です。塾側から「(受講外科目の)理科も追加された方が良いですよ」と言ってくれるのはよく生徒を見てくれているので面倒見の良い塾だと考えられます。

 

④更新費

年度ごとの契約更新をする際に、更新費がかかる塾があります。年に1回、もしくは2回だけ「契約更新料」「半年分運営費」などの様々な名目で発生する金額です。

 

⑤模試・検定受験料

そのまま模試や検定(英検、漢検、数検など)の受験料です。模試によっては年間受験料をまとめて払っておくと少し安くなる、などの制度がありますが、そうでないところもあります。

 

⑥教材費

授業時に使用するテキスト・問題集の料金です。1冊あたり税込で2,000円に収まることがほどんとです(英信個別では中学生までの教材費はこの価格以内に収まります)。もちろん、もっと高額な教材を使うところもあるとは思いますが、一つの基準とお考え下さい。

年度の途中に、もっとレベルを上げた教材を、下げた教材をということで追加教材の購入を依頼するケースがたびたび発生します。

毎回の授業料以外に発生する料金は以上の可能性があります。入塾後、多くの方は授業料の支払いを金融機関からの自動引き落としにされるので、あまり請求明細書に目を通されない方もおられるとは思いますが、毎月微妙に金額が異なるので注意すべき点です。

 

支払いをしなくてもいいものはあるか

塾の運営制度上、絶対に支払ってほしいものと、そうでなくとも対応できるものとに分かれてきます。このあたりは塾ごとに異なるので、入塾時確認をされることをお勧めします。

例えば、①の季節ごとの講習会については「この期間は講習会のみの授業で、全く通常授業をしない」という塾もあり、そうすると「1か月間何も授業がない」という場合もあります。この辺りは、入塾時にどういう制度になっているのか、前って確認をされておくとよろしいでしょう。ポイントは、①一般的にどれくらいの金額がかかるものなのか②絶対に受講をしないとダメなものなのか、を確認しておくとよろしいと思います。多くは金額の変更が可能です。

⑤の模試については、かつて1回も模試を受けられずに入試をされた方がおられました(中3生)。何度も受験するように提案をしましたが、保護者様より「受けません」の1点ばりでした。それで入試前の時期に「うちの子はどれくらいの高校に行けますか?」とおっしゃられたことがありますが、さすがにそれはわかりません。

⑤模試の受験については、塾内の雰囲気づくりの面もあるので、お金を積極的に出される方が良い部分です。

 

交渉の余地のあるもの

上記において、交渉の余地があるのは一番は①講習会授業料です。「1年以上通っていたにも関わらず、一時期の講習会で10万円を超える講習会を提案された」という場合は、「今までの通常授業で何とかならなかったのか」を確認された方がよろしいと思います。