解法を自分のものにしているかどうかを観察する

[記事公開日]2020/03/18

新たな入塾者がたくさん来てもらっていますが、その際に中3を迎える塾生であっても中1の最初から説明することがあります。

こちらから提供している問題が解けるか解けないかというと、解けるんです。でもさっきはこの方法で解いていたのに、2問目は手順が異なっている。3問目も、4問目も微妙に違う。結果として、その都度解き方を考えこんでいるので、正解にたどり着くまでに時間がかかってしまっています。

確かに、答えの数字や記号は合っています。でも、その解き方に不安定さがあって、その慣れていない原因を突き止めると、中1で習う内容に問題がある…ということがわかった際にはそこまで遡って解法を説明して演習してもらうわけです。

このやり方で点数がすぐに上がるかというと、そうでもないでしょうね。模試で出てくるような難度の高い問題までは遠い道のりです。子どもたちにしてみれば、もっと難しい問題が解けるようになりたいのに、めちゃくちゃ最初からやり直しさせられているというのでイライラしているかもしれません。

でも、こういうところをキチンとしておかないと、レベルを上げた問題にあたった時に思いもよらないところでミスを犯したり、なにより時間を掛けすぎて最後まで解ききれなかったってことになります。入試までまだ時間があるうちに、基礎から鍛えなおす。それが今です。

「答えさえあってればいい」という視点で勉強していると、こういうことってなかなか気づかないもんです。