[最終更新日]2017/06/14
基本例文の丸暗記
英語の効果的な学習方法に基本例文の丸暗記があります。
「比較級は『形容詞の比較級+than~』」とか「不定詞は『to+動詞の原形』」などとして英語の文法を学習しますが、実際に問題解くときには、これに場所や時間の表現が加わってきますし、日本語にはない冠詞(a,an,the)も存在します。「thanの後ろの”~”には何を入れたらいいんだっけ?」となる人もいます。
基本例文の暗記はそれらをまとめて理解することが可能な学習方法です。
字を書かかずに発声をする
構文の暗記をする際には、文字を書かずに済ませることが一つのポイントです。つまり、発音・発声による暗記です。小学2年生で学習する掛け算の九九も、リズミカルにできており、基本的には発音で覚えます。また小学校や中学校の校歌を今でも覚えておられる方は多いと思いますが、「ノートに書いて覚えた」のではなく、発音をして覚えたはずです。
字を書いて覚える行為自体は否定しませんが、手が疲れますし、ペンや紙がないと学習できません。
それに対して、発声は手軽です。大きな声でなくとも、小声でも可能です。こうすることで英語と接する時間を増やすことが可能ですから、ぜひ取り組んでほしい学習です。
初めて知った単語は書いて覚える
This picture is more beautiful than that one.
(この絵 /です /より美しい/あの絵よりも)
この基本的な文章の中で、”this”の意味は「これ・この」、”picture”は「絵・写真」と知っている…でも、”beautiful”の意味が分からなかったとします。その時は”beautiful”だけを紙に書いて練習します。知らない単語だけは書かないとなかなか覚えられませんからね。(漢字も同じです)
慣れた人は単語も発音で覚えられる
英語に慣れた人はスペルと発音の関連性がわかってくるので、いちいち書かなくても覚えることができます。でも、中学生や高校生のほとんどは書いた方が良いはずです。英検で準2級くらいまでの単語を覚えたという人や、海外への留学経験がある、英語の歌が好きで歌詞を見て覚えた…なんていう人はできるでしょうが、最初は書いて覚えることを推奨します。ただし、書くのは「5回まで」です。英信個別ではそのように指導しています。
英文を見て発音することへの慣れを作る
以下、四種類の文字で表現してみました。
①私は日本人です。
②わたしはにほんじんです。
③ワタシハニホンジンデス。
④WATASIHANIHONJINNDESU.
①~④まで書いている内容は同じなのですが、下に行くにしたがってちょっとずつ読みづらくなると思います。④だと、一文字ずつ「わ」「た」「し」「は」・・・と呼んでいく形になるのではないでしょうか。
英語もそうで、
This picture is more beautiful than that one.
という英文を慣れていないと、一単語ずつ読んでいきます。
This / picture / is / more / beautiful / than / that / one.
で、たとたどしい。
慣れてくると、意味上の切れ目ごとに読むことができてきます。
This picture is / more beautiful / than that one.
意味上の塊ごとを見つけて文章を発音する、そしてその塊で意味を理解するというセンスです。
古文・漢文の学習方法との共通性
人はおのれをつづまやかにし、奢りを退けて財(たから)を持たず、世をむさぼらざらんぞ、いみじかるべき。昔より、賢き人の富めるは稀なり。(徒然草 第十八段)
初見でスラスラと読み解けるのは案外難しいものです(実際に発音してみてください)。でも繰り返し何度も発音すると、慣れてきてスピード良く読めるようになります。日本語ですらそうなのに、英語ならなおさらです。発音がスムーズにできるまでは時間がかかります。でも一度できるセンスが身につくと、後はテンポよく学習を進めることができます。
発音ができない場合は自宅学習もままなりません。英語、古文、漢文が特にそうです。社会の暗記でも読めない漢字を覚えることはできません。(間違った読みで覚えている人はたまにいますが)
1ヶ月、やり続けると必ず効果が出ます。