個人で塾をやっていると、「他塾は今どんなことをしているんだろう?」などと気になることがあります。今はいろんなところでITツールの導入が盛んにおこなわれているようで、業界誌の記事もそればかりです。一方で私自身が大事にしていることに「あまり新しいものを取り入れず、今やっていることをひたすら洗練させていく」ということがあります。
もちろん、この塾でやっていることをより促進できるような商品であればITツールを導入したいなと思うのですが、「今提供している内容ですらまだ十分でないのに、新しいものを取り入れる余裕はない」と思っています。中学校の長期休暇のタイミングで行っている英単語マラソンにしても、100%の子どもたちが完走できている(期限までに全部覚えきっている)というわけではありません。ですから、私としてはそちらの質を向上させる方に意識が向きます。
今回の英単語マラソンの完走率はどうだったか、定期テスト前の総演習の完了率はどうだったか、定期テストの結果を見て、総演習の内容は適切だったか、今年は漢字学習に力を入れていますがちゃんと子どもたちは正解できていたか…。そうしたことに重きを置いています。
「今提供している授業や学習イベントが最高のもので、これ以上のものはどこにもありません!」と言い切れればいいのですが、そうではないです。ある子どもには最適。でもその恩恵から漏れてしまう子どもたちがいるのも事実です。こちらとしては入塾時に「中学受験は対象外です」とか「高槻市内の公立中学生に限ります」とか「定期テストで450点越えてるなら他の塾の方が良いですよ」と伝えて、より授業の効果が出るように対象とする塾生を絞っているのですが、それでもまだフォローしきれない子どもたちがいるのも事実です。
常に振り返りを行い、「次はこうしよう」、そしてそれがまた終われば、何がよかったか、何が問題かを反省して…の繰り返しです。
ちなみに今回の英単語マラソンの変更点は、単語リストの配布日からテストを受けられるようにしたことです。以前は、7月1週目に配布してから、講習会の開始日(7月3週目頃)に「テスト受けていいよ」としていたのですが、間を空けると放置されるんですよね。というわけで今回はすぐに英単語のテストが受けられるようにしました。結果が楽しみです。