英信個別は「個別対応塾」ではない

[記事公開日]2017/11/25

「個別指導塾」は一人ひとりに個別に対応してくれるか

よく、個別指導塾は「一人ひとりの個性に合わせて、個別に対応してくれる塾」と認識されることがあります。確かに、「個別」と言われると一人ひとりに合わせて対応してくれそうです。

また個別指導塾は「マンツーマンでうちの子に合わせた最適な授業をしてくれそう」とも思われがちです。

しかしながら、個別指導塾の名称の由来は、あくまでも「マンツーマン(もしくはそれに近い)の授業形式」という意味です。そして、その子にあった方法を的確に発見して、継続的に実践してくれるかどうかはまた別の問題です。

私としても、子どもたちの個性に合わせて授業をしたいことは山々ですが、そうしていくにはいくつかの障害があるのです。

 

「個別対応塾」になるための問題点

一人ひとりに異なる授業形態を実践していくと、管理が行き届かない。

最初は塾の責任者からの指示で授業を始めたとしても、授業数が多くなってくるとそのチェックが行き届かなくなります。例えば、100人の生徒がいる場合は、1人2教科(英語・数学)を受講するのが平均的ですから、200種類の授業が展開されていることになります。そこまでの量になってくると、社員による管理が行き届かなくなり、最終的には「直接授業を担当している講師任せ」になってしまいます。

 

担当講師が変わるたびに、指導内容が変わる。

社員管理が行き届かない状態で担当する講師が変わると、新たに担当した講師の意見が尊重されやすく、その結果、授業の進め方や宿題の出し方が変わることになります。講師が変わらないのが理想的ですが、個別指導塾の多くは学生であるため、年度替わりに交代が起こるのが一般的です。

 

担当講師の変更を防ぐために社会人を起用する塾は授業料が高くなりがち。

 学生と違い頻繁な退職もなく、大学に合わせて勤務曜日が変わることもないため、勤務の安定性はあるのですが、講師としての稼ぎで家計を養う社会人は高給になります。そのため、社会人を専門とする塾は授業料が他に比べて高くなります。

 

英信個別は指導方法を統一化

一人ひとりに合わせた最適な指導をしてくれる「個別対応塾」は魅力的ですが、現実的に実践をしていこうとすると上記のような難しさがあります。

ですから、英信個別ではアルバイトの講師全体で、「授業中の指導方法」「宿題の出し方」を統一させています。

「その子だけ特別に宿題を多く出す、減らす」と言ったことは、原則していません。個別指導であるからと言って、一人ひとりの個性に合わせることはしていません。

実施する内容は共通です。講師が変わっても、やり方は同じです。(仮にやるとしても塾長のキャパの範囲内で行いますから、お断りすることもあります。)

その上で、「一人ひとりが本当に理解できて、テストでそれが再現できるようになったのか」という結果に着目して指導を行っています。