校長先生一人だけの学校説明会

[記事公開日]2018/08/30

昨日、私立の学校が塾を対象にして行う学校説明会の話を書きましたが、印象に残っている学校があります。

塾を対象にして実施される学校説明会の進行としては、司会がおり、まず、校長先生からのご挨拶、次に今年に行われた大学入試結果を別の先生が登壇して説明し、その次に1年間の行事のことをまた別の先生が…と説明が続いたのち、最後に入試担当の先生からのご挨拶、のように、いろんな先生が出てきて話をします。ほとんどがこんな形です。大体、80分くらいです。

しかしその学校は、司会進行の前置きもなく校長先生が出てきて、本題に入るのです。そしてその先生だけがテキパキと説明をして終わるのです。「…以上です。ありがとうございました。」その時間、わずか40分。

これだけ書くとえらく素っ気ない学校ですが、「時間をとても大切にしている学校」ということが伝わります。司会進行もおらず、また先生が説明を交代しないので、ムダな時間が一切ない。他の学校は話者が交代するたびに、各々の先生の軽い自己紹介が入るのですが(「えー、高校入試を担当しております、○○と申します~」)、それがない。というか、最初の校長先生ですら、自己紹介をしないんです。いきなり本題。

その学校は来る大学入試に向けて学習時間を猛烈に多く取ってくれる学校なのですが、その姿勢がこういう説明会というイベントにも表れているんだな、と感じました。

子どもたち、保護者に向けた説明会でも、本命の1校だけではなく、いろんな学校を複数参加されるとそれぞれの学校の姿勢が比較できて面白いと思います。