塾は「成績アップ」という成果を出すためにある
「うちの子のペース・学力に合わせて学習指導をお願いします」と言われることがありますが、結論から言うとその対応はしていません。
理由としては、そうすると成績が上がらないからです。
「成績が上がっている」というのは、「学校の定期テストの点数が上がっている」「模試での偏差値が上がっている」などで判断がつきますが、いずれにしてもこの上昇がないと子どもたちのやる気がなくなります。
「わざわざ時間を割いて塾に来ているのに全然成績が上がらない…。」と思いますからね。
保護者にしてみても、「高いお金を払って塾に通わせているのに、これってどういうこと…?」と思うはずです。
成績が上がらないと通う気も、通わせる気もなくなる
かつて、「定期テストの点数は結構ですから、まずはしっかりと小学生の基礎基本の復習からお願いします」と言われて、事実そこからの対応が必要な学力だったこともあり、その通りにしていたら、半年後に「いつまでたっても点数上がらないですね…」と言われたことがありました。
「いや、入塾時に『今の学年の内容はいいから』って言いましたやん!」と思っても、その時の約束は覚えておられません。人の気持ちは、常に移り変わるもの、ということを学びました。
仮に保護者が「点数は伸びなくてもいい」と思っていたとしても、勉強する当の本人にしてみては、成果が出てこないとやる気が失せます。
「学習量が多い」と感じても、そのうちその量が当たり前になる
最初の話に戻りますが、お子さんのペースに合わせることで成績が上がるかどうかはわかりません。ですから、英信個別では、「少なくともこれだけのペースでやっていれば成績は上がるに違いない」という内容で授業を行い、宿題を出します。
子どもたちは「この塾では宿題ってこれくらいの量だよ」と言われると、「ふーん、そうなんだ」って納得します。複数の塾を渡り歩いているなら、「この塾は宿題の量が多いな(少ないな)」という判断はつくのかもしれませんが、大抵の子どもたちはその量が当たり前と考えて疑問を持ちません。当初は多いと感じても、そのうちほぼ全員が適応してくれます。
英信個別としては、「これくらいの量をやってもらうことで成績上げます、考えています」という量をやってもらうまでです。
毎日宿題をやってこなくても、どこかのタイミングでやることになる
ちなみに、宿題をやってこなくても授業は進みます。定期テストの3週間前には全体復習に戻るので、宿題をコツコツやってこなかった人は、そのタイミングで今まで怠けていたことが判明します。結果として宿題が猛烈に増える、強制自習の呼び出しがかかる事態が発生します。また、総演習のときにはみんなが帰ったのに自分は最後まで居残り…となります。
つまり、どこかのタイミングでやっぱり勉強するときが来るのです。それを毎日やってるか、最後の最後でまとめてやるか(やらされるか)の違いです。
20コマ×3200円が無料になることも(生徒による)
前の学年に戻ってからやり直さなくてはならない生徒ほど、学習量は多く・速くしています。当たり前と言えば当たり前です。「勉強が苦手みたいだからゆっくりペースでいこうね」「宿題は少なめでいいからね」なんてやっていたら、いつまでたっても成績は上がりません。
その分の追加授業は入塾当初は無料です。20コマほどやるときもあります。