子どもたちにいろんな課題を出しています。
普段の宿題では、授業で扱った単元とは別に、英単語テストや英語の基本例文の暗記も出しています。来月は中2生に対しては都道府県名・県庁所在地のテストを予定しています。もちろん、ちゃんと漢字で書けるようにしてもらいます。中3生は不規則動詞の活用表テストです。
こういう話を子どもたちにしたときに、「先生、わざわざありがとうございます!」と感謝してくれる生徒はほとんどいません。たいていは、「えー!ホンマにー!?」というリアクションです。
「おう、ホンマやで!感謝しろよ!」
「いややー!」
こういう仕事柄、反発を受けるのが日常になっています。
でも、こういう対応があるからこそ、お金を出してまで塾に通う意味があると思っています。
現在、安価で勉強できる仕組みが十分過ぎるほど揃っている時代になりました。参考書の充実はもちろん、webサイトでの英語の解説ページもありますし、youtubeでも解説した動画が見られます。月額1,000円程度の有料動画サイトになれば、多くの塾の講師のクオリティを上回るレベルになります。やる気さえあれば、塾や家庭教師に頼らなくても自分一人で十分勉強ができる時代です。
そんな「自分一人で自宅で勉強できる」というシステムは揃っている現在ですが、その無機質な本やネットが受講者に対して負担をかけてくれることはありません。急なテストが出てきて合格するまで何度もプレッシャーをかけてくるとか。毎週授業を受けなかったら「どうしたの?」って心配されるとか。
でもこの塾では合格したり課題が完了したりするまで、私はその子をずっとずーっと追いかけ続けます。私は顔を合わすたびに、合格していない英単語のことを話題にします。
そしてもちろん、課題が完成したら一緒になって喜びます。
補助的にタブレットでの動画視聴などは使用しますが、最後はやはり、「人間は人間によってのみ鍛えられることができる」んだ…。子どもたちのやり取りを通してそのことを再確認しています。