[記事公開日]2020/02/07
受験勉強の量の多さに、私に許しを請う生徒が出ることがあります。先日も1名いました。
それに対して、「そうか大変か。それならいいよ、この問題集はやらなくても」って言ったところで、一体それが何になるんでしょう…。
日本史Bの完了に向けて、単元ごとのテストを作ったところ、30回分になりました。週に1回ずつ受けてクリアしたとして30週。この塾は1ヶ月4週授業なので、一度も欠かさずに合格したとして7か月半かかります。
で、この週1回のテストを「何とかしてくれ」と言われました。
「別に2週間に1回にしてもいいけど、そうすると15か月かかるけどそれでもいい?1年以上かかると今高2のあなたの入試終わってるよ? そもそも1回だけで大丈夫なの? 3、4回は繰り返さないと覚えきれないんじゃない?」
っていうと、次に出てくる言葉が無くなったようで沈黙しました。
繰り返しになりますが塾の先生が「この問題はやらなくていい」と許可したところで何にもなりません。別に私が合否を決めるわけでもなく、入試問題を作っているわけでもないのです。
受験では、やらなければやらなかったなりの結果が待っています。
では、やったらやったなりの結果が待っているか(やれば必ず合格できるか)、というとそうでもない。そうではないこともあるのが受験の世界であり、現実の社会です。